昨年 ”CTスキャンを活用した下顎位の認識と評価” という演題で発表させて頂きました。
咬合の再構築を行う症例のほとんどが顎関節の形態変化や機能異常が見受けられます。
咬合の再構築を行った症例では、患者さんが良好という下顎顆頭位が、前上方位あるとは限りませんでした。
症例を重ねるごとに、術前の顎関節の顆頭・関節窩の形状変化と顆頭位の診査診断が重要であること。
顆頭位の偏位よりもむしろ下顎骨全体の骨形態変化や側頭骨を含む関節窩の左右位置の変化の方が重要であると考えるようになりました。
患者固有の咀嚼筋過活動による骨形態の変化を考慮した、咬合面形態、アンテリアガイダンスの付与が良好な予後につながると考えます。
咬合の再構築を行った症例をとおして報告させていただきます。 |